いやぁマイッタ！冬に暖房入れるとドンドン航続距離が下がって余命宣告受けてる気分だよ。
そうだよね、これが電気自動車の一番の短所っていってもいいんじゃないかな。でも冬でもステアリングヒータ・シートヒータを使うことで大幅に電力の消費を減らすことができるんだよ。
なんと知らなかった！もし電気自動車買うときは確認してヒータのある車にしてね！
一般に電気自動車は冬にガクッと航続距離が下がると言われていますね。
まだまだ急速充電器が普及できているとは言えない中、この不安材料で電気自動車に乗り換えることを躊躇している方も多いのではないでしょうか。
エンジン車は熱エネルギーをヒータに活用できる
エンジン車（HＶ含む）は暖房の熱源としてエンジンの冷却水を利用することができます。
エンジンで暖まった冷却水を無駄にせずに、その熱エネルギーを使ってヒーターが空気を暖まる仕組みなんですね。
エンジン始動時はまだ冷却水も冷えた状態なのでそれなりの電力を使ってしまいますが、安定走行後はその熱エネルギーを有効活用できるというところがガソリン車のいいところなんです。
ただ電気自動車では電力はほとんど走行に使われてしまい、モータなどが少し熱を帯びるくらいなので暖房をまかなえるくらいの熱量にはならないそうな。
なので暖房用には別でPTCヒータとヒートポンプ式エアコンが併用して使われていますね。
ＰＴＣヒータは電流を抵抗の大きい材質に流すことで熱に変えており非常に電力を食うため、走行距離低減の原因の一つになっています❌。
ヒートポンプ式エアコンは私の乗っているリーフにも使われてますが、こちらは消費電力が少なくてすみます。
ポンプで冷媒を圧縮して温度を高めて室内に送り込む。
そして、圧力を下げてまた冷やし、またポンプで加圧して温度を高めるの繰り返し。
こちらのほうが消費する電力が小さいのですが、急激に温度を上昇させるのは苦手なようなのでPTCヒータと組み合わせて使われている様です。
どれくらい航続距離が下がるのか
では実際に日産リーフ40kWhで冬に暖房を使うと、どれくらい走行距離が減少してしまうのか、確認していきましょう。
このときの条件は以下の通り。
- 外気温 10℃
- 暖房設定 24℃ AUTO ３
- ecoモード
＜外気温＞
＜暖房設定＞
ちなみに暖房を使わないときはこんな感じ。航続距離２１７km@87%です。
それでは暖房を使うとどれくらい減るんでしょうか！？
丼！
！？
なんと２０５kmまでに下がりました！
うーん、思ったより少ない。
噂では、リーフ旧型では半減するやらなんとやら。
やはりヒートポンプ式が効いているのか。
とりあえず今回の環境下では、5.5％ほどの航続距離ダウン！となりました。
ただし、この状態は走行中ではなく停止中に暖房の入切をした場合の話です。
停止した状態でも10分に1km減っている様子だったので、時速41kmで5時間走れるとすると
暖房付けた状態で走り続けたとして、205-5*6＝175km
走れるという計算になります。
ということは、暖房を付けながら走る電力ロスは、
1-(175/217)=19.4%となり、
やはり20％近くは航続距離が短くなるという計算になりますね。これはでかい！
暖房を付けると航続距離が20％ダウン！
ステアリングヒータとシートヒータの使用で電力を抑える
現状、電気自動車の航続距離が伸びてきているとは言え、今の充電インフラ状況だと電欠の命取りになりかねませんし、そもそも距離を気にしながらの運転は勘弁してほしいですよね😥
そこでどうすれば冬場でも快適にいながら電力を抑えていける方法なんてあるの？ってのは実はあるんです。
ずばりステアリングヒーターとシートヒータを活用しましょう。
空気を暖めるのではなく、直接的に人を暖めるやり方ですね。
たしかにそのほうが効率は良く、消費電力も抑えることができます。
今回の検証ではどちらも使用をonにしても、航続距離が変わることは有りませんでした。
実際に走ると少し差があるのかもしれませんが、目立って減るようではなさそうです。
今まで使っては来ておりませんでしたが、実際に使って見るとたしかに暖かい。
これなら暖房を使うにしてもそんな爆上げにはせずに控えめにして、上着や毛布などで体温を保持するやり方がいいかもしれませんね。
ということで、これからは積極的にステアリングヒータ、シートヒータを使っていこうと思います。
はい、今回の記事、いかがだったでしょうか？
これまでEVは冬場に弱い！と判で押されたように言われ続けてきましたが、実際ではそうでもありませんでした。
ただ、今後の充電渋滞や電気代の高騰などを考えると、ロスなく長い距離を走れるに越したことはありませんね。
今後の暖房改善の技術に期待していきましょう。それではまた。
コメント